【あそびと体験からはじまる共生の森づくり~リーダー養成研修報告 前編】

令和3年度森林ボランティアリーダー養成研修会~あそびと体験からはじまる共生の森づくりをたずねて~を令和4年1月29日(土)に開催しました。そのようすを前編、後編の2回にわけて紹介します。

【前編】
今回はバス移動で2か所の視察研修です。「あそびと体験からはじまる共生の森づくり」の現場を訪ねました。

一か所目は宇城市松橋町のPLAY FARM。豊福・農の未来創造協議会会長の野村さんとガーデナーの金柿さんに説明と案内をしていただきました。

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野村さんより概要説明
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金柿さんよりフィールド説明

2016年の熊本震災で野村さんのご自宅と農地が被災、その跡地に生まれたのがPLAY FARMだそうです。生命が循環する小さな森づくりのプランが緑の環境プラン大賞(都市緑化機構、第一生命財団主催)シンボルガーデン部門で受賞されています。

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生きものが育まれるビオトープ

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説明のようす
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ふきのとう発見

ご自分の子どもの頃のことをふりかえり、今の子ども達が外で遊べるような居場所を作り、いろんな生命が循環する生態系をめざされていて、「育つ」視点を意識されています。
フィールド内には、ブルーベリー園や食べられる樹木や野草、合鴨と育つ田んぼがあり、すべてが食べられる生命体です。多くの人に関わってもらえるように、コメトルクラブ(田んぼ体験)やブルーベリー摘み取り体験などを通じて、人と自然と生きものが混在するすてきな空間です。

参加者アンケートから一部紹介します。
・こんなに楽しい、わくわくすることに取り組んでいらっしゃる事、すばらしかったです。アイデアが若い方ならではで、いろんな方に注目してもらえるだろうなあと、今後の展開も庭が育っていく過程も楽しみです。
・こういう場所があるということが知れて良かった。「循環」ということ、「遊び場」というコンセプトを体現されていて、野村さんの子ども心から今があるというところに驚いた。
・何よりも震災の「ヒガイ」を発想の転換で楽しい「イキガイ」に。地域の方をはじめ沢山の方と縁をつなぎながら奮闘されている生き様に感動しました。コンセプトが明確なので、それに基づくテーマも様々多様性を増し、完成することよりもその過程「育む」にフォーカスしているのがすごいと思いました。
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参加者のみなさん
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カシグルミの植樹

大きな樹木をできるだけ残して作られたツリーハウスカフェの屋上デッキから見る風景は、季節が移ろうにつれ、変化が楽しめます。一度根付いた植物も順調に生長するだけではなく、衰えていくことも受け入れるまなざしを持つことで、植物生態系の遷移を感じることができるフィールドです。訪問記念に参加者でカシグルミを植樹しました。その生育も楽しみです。

PLAY FARMさんのウェブサイトはこちらです。https://playfarm.net/
(2月までは冬季休業で3月から再開予定です)

後編)に続く






      
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