森林ボランティア活動報告会・交流会開催

~令和4年度森林ボランティア活動報告会・交流会を開催しました~
令和4年12月17日(土)に熊本市のくまもと県民交流館パレア9階において開催しました。

今年の報告は山鹿市菊鹿町の山あいの古民家を拠点に活動されている、暮らしの学び場アルモンデの活動です。
代表の西守さんは2011年の東日本大震災をきっかけに奈良で自然農を学び、2015年に熊本に移住してきました。仲間と取り組む活動は多岐にわたり、体験型の学びの場を創出されています。
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今回の報告「サステナブルな自然と人間の共生を目指して」では、その想いや目指すものを話されました。ぜひ現地をたずねてみてください。また、令和5年1月17日(火)には、くまもとむらづくり人材育成塾でもお話が聴けます。オンラインもあるようです。
https://kumuu.site/ (申込が必要)

そして後半のワークショップでは、南阿蘇在住の吉田俊郎さんの取組み紹介や仲間づくりに活かせる対話型のグループワークをすすめていただきました。
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NPO法人トランジション・ジャパン共同代表で林業従事者である吉田さんも東日本大震災を契機に熊本に移住され、多様なコミュニティづくりに取組まれています。
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英国発祥のトランジション活動を日本に紹介、広めてこられているので、日本のみならず世界各地から国内の小さなコミュニティまで、幅広く多彩な取組をされています。

パーマカルチャー(持続可能な循環型の農的暮らしの考え方)の理念をまちづくりにとりいれたトランジションタウンは日本国内に60地域以上にあるといいます。当日はそんな仲間づくりに役立つ対話型のワークショップを2つ体験しました。
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一つは【ギブ・ユー、ギブ・ミー】(自分のできること、してほしいこと、をリスト化する、「でしりすとゲーム」。

もう一つは【オープンスペーステクノロジー】。自由にテーマを出して、気になるグループに入って話し合うワークを通じて気づきや学びを得る手法です。
この日はこの3つのテーマになりました。
・「森林に興味がない人をどうやってまきこむことができるか」
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・「環境破壊を守るには~皆伐の山を守る」
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・「山を購入して管理していく方法(自伐型林業)」
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参加された皆さんは熱心に自分と向き合い、課題に向き合い、わかちあう時間をすごされていたように感じました。
パネル展も好評でした。
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アンケートを一部ですが紹介します。

■【アルモンデの森づくり】
「大きな社会課題に対してもみんなで楽しみながら取り組まれている姿に大変勇気
づけられました。」
「伐採の依頼を受けて、その木を炭にして活かすという事は素晴らしいことだなあ
と思いました。真似したいです。」

■ワークショップ【しなやかにつながる森とともにある暮らしとコミュニティを
デザインする】
「コミュニティを作っていく上での人との関わり合い方や仲間のつくり方などを
具体的な方法でお話しされていてとてもためになりました。」
「たねまきハウス等、一度見学できるならさせていただきたいなと思った。地域通
貨、床下オンドルなど、アイデアがあふれていて楽しくなってしまう。TT(トランジションタウン)の活動も初めて知りました。」
「南阿蘇の暮らしのデザインがいいと思いました。あるものを有効利用。寒い冬を楽しむ。自給自足を100%目指さない。実験を続ける気持ち。ボランティアとは無償ではなく自発性にまかせる。みんながリーダーである言葉に共感をしました。」
「お話は途中参加のため聞けませんでしたが、ワークショップは新たな自分の能力
を知れたり、色々な方々のつながりが楽しかったです。」
「内容がこれだけ充実していて今回の報告会に出席出来たら大満足してくれたに違
いないあの人、この人の顔が思い浮かんだ。参加者がもっと多ければよいのにと
思った。」
「色々と活動されている方と出会い、森づくりは人づくりであると感じました。」

ふりかえるとあっという間の3時間30分でした。森づくり仲間を通じて人も自然もすてきな未来を育てていきたいとあらためて思いました。令和5年も熊本県森づくりボランティアネットをどうぞよろしくお願いいたします。


      
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